
下山した翌日から、天気予報には雪マークが並んでいる。しばらくは、チャンスは訪れないようだ。
予報は頻繁に変わり、その度に一喜一憂しつつも、ビシュケクの街での生活も楽しむことにする。
今回は、食事についてご紹介しよう。
ラグマン
中央アジアのうどん的存在。スープ入り、ミートソース式、焼うどん型、変わり種にはつけめんスタイルまで多種多様。
味はトマト系が多いが、焼きうどん型はクックドゥーのホイコーローの素を薄めたような感じ。

プロフ
すなわちピラフ。そして、ピラフというよりも炊き込みご飯に近くて肉が乗っている。
これも日本人に親しみやすい味で、何度も食べた。

マントゥ
いわゆる餃子。中には羊肉が包まれいることが多く、噛んだ瞬間、肉汁が溢れ出す。
蒸しと揚げがある。

サモサ
タンドールで焼き上げる、肉を包んだパイ。よく南アジアで食されるものと違って、こちらは揚げていない。
おやきの生地で、肉まんを作った感じ。


シャシリク
いわゆるケバブ。串に刺した肉にスパイスをかけてその場で焼いてくれる。
肉のコンディションが店によってばらつきがあるが、美味しいところは本当に美味。

ショルポ
ジャガイモと肉の入ったスープ。高所帰りで本調子でない胃腸に染み渡る優しい味だった。

クールダック
肉とじゃがいもの炒めのもの。肉じゃが、との表現もあったが、正直それとは全然違う感じで、スパイスの香りが強い。

ベシュバルマク
私が食べたのは、ほうとうスタイルの麺の上に、馬肉と馬肉ソーセージが乗っていた。キルギスやカザフスタンのお祝い事には欠かせないもののようで、名前の由来は5本の指、すなわち手で食べたことから。

以上、様々な現地食を堪能した。食は文化なり、ということでその土地を知るには、なるべく現地民の生活に近いところで、食わず嫌いをせずに挑戦してみることが大切だろう。お気づきの通り、キルギスの食事では、必ず肉がしっかりと入っている。そして、牧畜が盛んなため、乳製品のラインナップも豊富だ。今回は、キルギスのナンと、ハチミツと濃密なヨーグルトを買って、朝食とするのが常だった。
物価は、ド・ローカル食堂では300円〜400円くらいでお腹いっぱいになれるが、少し綺麗なレストランはサービス料15%が加算されることが多く、日本と大して変わらないか、むしろ高くなってしまう場合もある。また、キルギス人の多くがイスラムのスンニ派だが、酒は普通に買えるし、特にビールは安くペッドボトル1.5ℓ入りで200円ほどで売っていた。
そして、キルギスで食事をする際の一番の問題は、メニューを見ても発音が想像できないことだ。キリル文字表記のメニューをgoogle翻訳をかけて一生懸命解読していたが、帰国する頃にはキリル文字をなんとか読めるまでには到達することができた。
以下のメモに、ビシュケクに行かれる方のために、おすすめ店を記載しておく。
MEMO
①ファイーザ/Faiza
言わずと知れた名店で、地元民からも大人気。キルギス料理ならなんでもござれ。名物は焼きラグマン。
②マミルバイディン・サムサシ
ローカル食堂で、地元民以外ほとんど見かけない。サモサはビシュケクNO.1との呼び声も。
③ミヌトゥカ/Минутка
スーパーローカル食堂、ほとんどのメニューが200C≒¥327均一。お腹が大きく陽気なおじさんが経営している。
付け合わせに必ずパンも一緒に提供されて、満腹になる。
④カフェ・ビシュケク/БЕЛЕК
オシュ・バザール北東ゲート付近にあるローカル食堂。ラグマンが人気。
⑤ユーラシア/Евразия
ギルギス料理からロシア料理まで多彩なラインナップ。一番のおすすめはいちごタルト。中間は爽やかなチーズケーキで、甘さもしつこくなく日本にあっても通いたくなる味。
